大学生活

奨学金を受けている大学生の割合は37%!奨学金の種類と貸与のリスクも解説

奨学金制度、仕送りやアルバイトだけでは生活が苦しい大学生には嬉しい制度です。

さて、奨学金を借りている大学生は国内にどれくらいいるか知っていますか?

およそ3人に1人だと言われています。

奨学金は一定の条件を満たす条件が揃っていれば、大学生は誰でも借入れることができます。

しかし、これから奨学金を借りたいと検討している大学生は、以下のことも念頭に置く必要があります。

  • まずどんな種類の奨学金があるか知ろう。
  • 奨学金は言い換えてしまえば「借金」。ほとんどが返済の義務がある
  • 大学生なら誰でも借りれるからこそ、リスクを把握しておく必要がある

では、これから一緒に奨学金の受給者割合と奨学金を借入れる際のリスクを詳しく見ていきましょう!あわせて奨学金にはどんな種類があるのかも紹介します。

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奨学金を受給している大学生は「約3人に1人」

奨学金を借りている大学生の割合は年々増加の傾向にあります。

 

奨学金を受給している大学生の割合

2017年に奨学金を受給している学生は、129万人います。

大学・短大・大学院・専門学校の総称である高等教育機関に進学した学生は、348万人なので、全体のうち37.2%の学生が奨学金を受給していることになります。

わかりやすく言うと、約3人に1人が奨学金を借りている状況です。

学部生だけを見ても貸与割合は2007年29.9%から37.5%と、約1.3倍増加しています。奨学金を受給している大学生は年々増えている傾向にあります。

 

奨学金の受給率が上がる理由とは?

奨学金を受給する大学生は増えつつあります。なぜ、奨学金を借りる大学生が増えてきているのでしょうか?

原因は、「平均給与の減少」「学費の高騰」にあります。

今では大学に進学すると言うのが当たり前になってきていますよね。進学率は上がる一方です。進学率が上がって学生数が増えれば学費は下がるのでは?と思う人もいるかもしれません。

理由はこの2つです。

  • 少子高齢化の影響で全体的な学生数が減っている
  • 国立大学の法人化によって受益者負担が増

このことが理由で、学費は高騰しています。

そして、学費が高騰する一方で、家庭からの仕送りは減少傾向にあります。

学費以外にも食費や、一人暮らしの家賃など何かと費用のかかる大学生生活です。両親から仕送りを頂いている学生もいますよね。

家庭からの給付額が減っている理由として、家庭の平均所得の減少があげられます。

家庭からの仕送り額が学生の年間収入に占める割合は、1996年〜2017年までの10年間で15%減額しています。

大学進学率の高まりと学費の高騰化があるのに対して、家庭の平均収入の減少傾向にあることが奨学金を受給している学生の増加に繋がっているのです。

 

そもそもどんなタイプの奨学金があるの?

奨学金と言っても、タイプが色々あります。代表的な奨学金制度5つを紹介します。

  • 日本学生支援機構
  • 地方自治体
  • 民間企業
  • 新聞奨学金
  • 各大学の奨学金制度

 

融資額(月) 返還時の利息 申請時期 貸与条件 併用 申請通過しやすさ
日本学生支援機構の奨学金 第1種 2万円〜
6万円
なし 4月 高校2-3年次の成績3.5以上 ★★★
第2種 3万円
5万円
8万円
10万円
12万円
から選択
最大3% 成績が平均以上/返還の意思があるetc… ★☆☆
地方自治体 2万円〜5万円 なし(が多め) 4月 I•Uターン就職者/在籍する大学にの自治体に在住しているetc…

各自治体制度による

★〜★★★
民間企業 1万円〜10万円 返還不要企業多め 前年の9〜12月 成績優秀者/指定の大学に在籍しているetc… ★★★
新聞奨学金 1万円〜15万円 なし 前年の9〜12月 貸与中の従業 ★☆☆
大学独自の奨学金 授業料の減額や免除/給付型etc… 返還不要多め 各大学による 成績優秀者 ★★☆

 

1つずつ、詳しく紹介します。

 

貸与型奨学金と給付型奨学金

5つの奨学金制度を紹介する前に、奨学金には大きく分けて、2つの借り入れ方法があることを知っていますか?それは、貸与型奨学金と給付型奨学金です。

貸与型

借りた奨学金を大学卒業後に返還していくシステムです。貸与型は借りた奨学金を返す際に、無利子か利子付きで返していきます。

給付型

返す義務のない奨学金です。高校生の時に好成績だった学生や、今現在大学で成績優秀者が対象者となるケースが多いです。

給付型の奨学金制度は合格の条件が厳しいので、ほとんどの学生が貸与型の奨学金制度で奨学金を受給しています。

では、5つの代表的な奨学金制度について紹介していきます。

 

日本学生支援機構

日本学生支援機構はもっとも利用者の多い奨学金です。

貸与型の奨学金で、無利子の「第一種」と有利子の「第二種」、そして、入学準備金に必要なお金を融資してくれる「入学時特別増額付与入学金」があります。

「第1種」と「第2種」は併用可能

→最大約18万円借りることができる(第1種:6万4000円+第2種:12万円)

他の奨学金制度と併用可能である

融資額は月額3万円・5万円・8万円・10万円・12万円の中から選ぶことができます。

 借りすぎているな…」と思ったら、途中で減額もできます。他の奨学金制度とも併用可能で相性が良いので、合わせて利用したいですね。

 

地方自治体

各都道府県や市町村が独自に設けている奨学金です。融資額は月2万円〜5万円程です。

各自治体の育英会の奨学金の他にも、Iターン・Uターン就職をすると言う前提条件で奨学金を貸与する制度も最近は増えてきています。将来、地元に戻りたい思う大学生にとってはおすすめの制度です。

また、日本学生支援機構のホームページからも一覧をチェックすることができます。
全国の自治体が扱う奨学金制度

 

他の奨学金の併用ができない地方自治体の制度があります!事前にしっかり調査しましょう。

 

民間企業

一般企業が設けている奨学金制度です。採用人数は極少数である場合が多く、合格条件も他の奨学金制度よりは厳しい場合が多いです。

条件も企業により様々ですが、返還不要という企業もあります。社会貢献を目的に行っている企業が多い傾向にあります。 

 

新聞奨学金

各新聞会社が設けている奨学金制度です。新聞配達などのアルバイトをしながら就学することを条件に借入れることができます

奨学金の費用はアルバイト代の中から割り当てるため返済は不要です。さらに、ほとんどの新聞会社では寮を用意しているため、生活費を抑えることができるメリットがあります。

朝日新聞の新聞奨学金制度の場合

月額15万円の給料のほかに、冷暖房完備の個室寮の無料提供、4週6休の休みがもらえる

新聞奨学生の場合、卒業まで仕事に従事していれば、学費の返還義務はありません。

しかし、新聞配達となると、朝早くからアルバイトをしなくてはいけないので朝起きるのが不安な人や、学業と両立できるか不安な学生にはあまりオススメはできません。

 

大学の奨学金

大学自体が貸与している奨学金制度があります。全国で554校(4年制)の大学に奨学金制度があります。

大学の制度は、授業料の減額・全額免除が中心で、基本的に給付型の奨学金制度です。また、留学時の費用の事前貸与や学費の支払いの引き伸ばしなど、貸与型の制度もあります。

自身の通っている大学にもこう言った制度があるかもしれません。大学の学生担当窓口や掲示板でチェックしてみましょう。

 

大学生が月に借りる奨学金の平均借入額は?

大学生が月に借りている奨学金はいったいどれくらいなのでしょうか。JASSOが公開している「学生生活調査結果(28年)」からみていきましょう。

国立大学に自宅通いしている学生、下宿している学生と私立大学に自宅通いしている学生、下宿している学生の4つのパターンで分類しています。

ちなみに、大学生の年間の支出入における奨学金の割合は以下の通りです。全体の収支のうち奨学金は3割程度を占めています。

単純計算で月に換算すると、学費が比較的低い国立大学に自宅から通っている学生が借り入れ金額が少なく、私立大学に通い下宿している学生が一番借り入れ金額が多いことがわかります。

やはり、学費が高い私立大学に通いなおかつ親元を離れ下宿している学生の奨学金貸与額が高くなっています。

全体の平均借入金額はおよそ、2万6,000円程度です。

 

  • 大学生の年間収支(年)
国立自宅 国立下宿 私立自宅 私立下宿
家庭からの給付 627,900 627,900 1,020,100 1,727,800
アルバイト 330,200 291,700 392,600 332,600
奨学金 202,000 334,200 376,700 447,500
収入合計 1,160,100 1,802,900 1,789,400 2,507,900
  • 大学生の年間支出(年)
国立自宅 国立下宿 私立自宅 私立下宿
授業料 500,400 503,100 1,022,200 1,115,900
通学費 96,400 10,000 99,600 21,900
学費小計 699,600 623,200 1,342,800 1,402,200
食費 105,500 295,400 102,200 269,000
居住・光熱費等 492,900 455,500
生活費小計 390,500 1,120,300 416,600 1,089,300
支出合計 1,090,100 1,743,500 1,759,400 2,492,500

「学生生活調査結果(H28年)より」

 

<注意!> 奨学金は誰しも自己破産するリスクがある

奨学金を借りている人は3人に1人と多く、奨学金の受給者は年々増加していることがわかりました。

「よし、奨学金借りている人割といるし、自分も生活の足しに奨学金借りようかな!」と思ったあなた。ちょっと待ってください!

奨学金を返還する際のリスクを確認しましょう。

 

奨学金返還滞納者は1万5,000人いる

奨学金には、貸与後の返還が待ち受けていることを忘れてはいけません。最近では、奨学金を借りて大学を卒業したはいいものの、奨学金が払えず生活が困難に陥るケースが激増してます。

奨学金を返還することができず、滞納している返還者はすでに1万5000人います。

新卒者(20歳〜24歳)の平均的な年収は、281万円です。月給23万ほどということになります。

奨学金の返済額は、最も借り入れ率が高い日本学生支援機構奨学金(第2種)を例にすると、月に1万6,000円を返済していかなくてはならず、所得の少ない新卒には辛い現実があります。

月に5万円を4年間借りた学生は、240万円の返還をしなくてはなりません。

返還の方法は所得に応じて変えることができますが、月1万6,000円返還していくということになると、年間で19万円の返還。

240万円を返還完了するまでに約20年がかかることになります。

 

新社会人は低所得な上に、社会保険料や国民年金などが天引きされ、実際に使えるお金は15、6万円程度です。その中で奨学金を払えず自己破産してしまうケースとして見られます。

 

自己破綻すると起こりうるリスク

奨学金を返還できないと起こりうるリスクは3つあります。

自己破産すると起こりうるリスク

  • 奨学金の返還が滞りブラックリストに載ってしまった
  • 奨学金の返済がきっかけで多重債務に陥った
  • 親子で連鎖破産した

 

奨学金の返還ができないと、ブラックリストに記名されてしまいます。そうすると、クレジットカードの借り入れができなくなります。

奨学金の借り入れの契約は借りる本人が名義となりますが、必ず連帯保証人を親族から2名選出しなくてはなりません。

奨学金を自己破産した際には、連帯保証人に支払いを請求されることになります。連帯保証人も返済ができず自己破産した人数は約8,000人います。両親に迷惑をかけることだけはやめましょう。

奨学金をしっかり返せるのかを念頭に置いて、卒業後の就職先や生活を考える必要があります。

奨学金は、誰しも自己破産するリスクがある。ということを意識しましょう。

 

奨学金を借りる前に確認したいこと

奨学金を借りる前に、最後に以下の3つを確認をしましょう!

  1. 延滞せずに返済できるのか
  2. 本当に借りる必要があるのか
  3. 奨学金以外に頼れないのか

 

① 滞納せず返済できるか

実際問題、就職先も決まっていないのに、自分がちゃんと返還できるのかなんて、奨学金を借りる前からわかりませんよね。

そんな人は「奨学金貸与・返還シミュレーション」というサービスを活用しましょう。

日本学生支援機構の貸与型奨学金を借りた学生対象のサービスです。

  • 今の生活ぶりから、どの金額プランで奨学金を借りればいいか
  • いくら借りたらいくら返還しなくてはならないのか
  • いつ返還が終了するのか

自分の希望のプランから選択していくことで、シミュレーションすることができます。

借り入れ前の不安を少しでも減らすためにも、活用しましょう。

 

奨学金貸与・返還シミュレーション

 

本当に借りる必要があるのか

本当に奨学金を借りる必要はありますか?奨学金は「借金」です。返さなくてはいけないという現実があります。

これから社会人になり、結婚などする場合になって、奨学金の返還で結婚や育児が厳しいくなる可能性もあります。

難しいことではありますが、将来のライフプランを考えた上で借り入れた分の奨学金を支払えるかかどうかを検討するべきです。

奨学金を借り入れるとしても、借りた分全てを使ってしまうのではなくなるべく節約を心がけて将来返す時になって使わなかった分を返還に当てるというのもありです。

 

③ 奨学金以外に頼れないのか

奨学金以外にも学費などを借りることができる制度があります。教育ローンがそれにあたります。

育ローンには、国が提供するものと、民間の金融機関が提供するものと2種類あり、国が提供する教育ローンのほうが低金利で期間も長く、有利に借入することができます。

教育ローンは、高で350万円までの金額を年1.9%という低い水準の固定金利で借入できます。長期返済で余裕を持って利用することができる利点があります。

こちらもあくまで資金を借りる制度なので、返済ができるのかを考え貸与の検討をしましょう。

 

まとめ:大学生が奨学金を借りる時は、返済の義務をしっかり理解しよう !

これまで、奨学金を利用している大学生の割合と借りた際のリスクを確認してきました。

奨学金は、収入が少ない大学生にとってとても優しい制度です。しかしながら、貸与型の奨学金は「卒業後の返還が待っている」ということを忘れてはいけません。

奨学金を借りるときは、返還の義務をしっかり理解した上で借りましょう。

まとめます。

要点まとめ
  • 奨学金を受給している大学生は、3人に1人
  • 奨学金制度のタイプは5つ。1番受給されているのは「日本学生支援機構」
  • 大学生が月に借りている平均金額は、2万6,000円
  • 奨学金返還滞納者は、全国に1万5,000人。誰しも自己破産するリスクがある
  • 「奨学金貸与・返還シミュレーション」を使って借り入れのイメージしましょう!

卒業後は、就職、趣味についやす費用、交際費、結婚、育児など、様々なライフイベントがあります。楽しみもある分、自己破産だけはしないようにライフプランを考えましょう。

また、奨学金を借りている期間でもなるべく奨学金を使わず、返還に当てるという賢い方法もあります。

奨学金をしっかり理解した上でお金を借りるということに責任感を持ち、勉学や社会貢献、趣味など大学生活を謳歌してください!

 

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