学生取材

【取材】北陸に夢を語る医療学生を『IFMSA-Japan 北陸地域』

こんにちは、TAZUNA学生取材ライターのほっしーです。

今回は、北陸地域の医療系学生の活発化を目指す「IFMSA-Japan 北陸地域」さんにお話しを伺いしました。

 

IFMSA-Japanとは、「幅広い視野を持った医療人を育成し、より良い社会を目指す」ことを理念に、交換留学から医療に関するワークショップの開催まで幅広く活動をしている団体です。

 

この記事は

  •  医療系、また医療系に興味がある学生
  • 全国の学生と繋がりたい学生
  • 新しく1歩を踏み出したい学生

に有益な情報をお届けできたらなと思います。

 

インタビューに答えてくださったのは、IFMSA-Japan北陸地域担当官の内川龍之介さんです。

 

 

内川 龍之介さん

富山大学医学部看護学科2年生。2019年度IFMSA-Japn北陸地域担当官。看護男子。『どらごん』というインパクト強めのあだ名だけが武器。大好きなコカコーラを燃料にしている。

 

今回は、IFMSAの活動内容から印象に残っているエピソード、これからの予定しているイベントまで、幅広い内容をお聞きしました。

医療系学生や医療系に興味がある学生は是非お読みください!

 

 

IFMSA-Japanってどんな活動をしているの?

 

ほっしー
ほっしー
早速ですが、IFMSA-Japanではどのような活動をしているのですか?

 

内川龍之介
内川龍之介
IFMSAは、「幅広い視野を持った医療人を育成し、より良い社会を目指すこと」を理念に、様々なプロジェクトやワークショップを運営しています。

IFMSAでは、「Think Globally, Act Locally」という目標を掲げており、大きな社会的な問題を、自分たちの身近な生活に落とし込んで考えることを大切にしています。

IFMSAは、実は第二次世界大戦後にヨーロッパで設立された団体なんです。1960年代に日本もそこに加盟しました。

2000年に制度が一新して、活動をより活発化するために地域ごとに活動が細分化され、今僕たちはIFMSA-Japanの北陸地域として活動しています。

 

ほっしー
ほっしー
かなり歴史が長い団体なのですね。

 

内川龍之介
内川龍之介

IFMSAの活動としては、日本中の学生が集まって運営している全国規模のイベントと、地域ごとにやっているイベントの2つがあります。

現在北陸地域では、地域で開催するイベントを企画したり、全国でやっているイベントを紹介したりしています。

実は、IFMSA北陸地域としてはまだまだこれからって感じなんですよ。もっと外に出ていきたいと考えている北陸地域の医療系学生たちが、もっと他県に、全国に、世界に自分から飛び込んでいけるように支援していきたいです。

 

ほっしー
ほっしー
ちなみに、IFMSA北陸地域のメンバーは何人くらいいるのですか?

 

内川龍之介
内川龍之介

現在スタッフとして活動しているのは、富山大学7人、金沢大学1人、金沢医科大学3人、福井大学1人の計12人です。

 IFMSAには、スタッフの他にIFMSAの活動を知ることができるメーリングリスト会員、また、年会費を払う代わりにプログラムへの格安参加や海外でのイベントへの参加資格を得ることができる個人会員などもあります。

 スタッフではないけど、個人会員登録のみしている、という人たちは北陸に25人ほどいます。

 

イベント運営の経験を通して

 

ほっしー
ほっしー
先程活動には全国規模のものと地域で行うものがあると伺いましたが、内川さん自身は全国規模で何か活動しているのですか?

 

 

内川龍之介
内川龍之介
そうですね。

 IFMSA-Japanとしては、6つのテーマを持っています。

  • 臨床交換留学
  • 基礎研究交換留学
  • 公衆衛生
  • 性と生殖・AIDS
  • 人権と平和
  • 医学教育

 スタッフは、それぞれ興味がある分野ごとに集まって活動をしています。

僕は、性と生殖・AIDSというテーマの中で、セクシャルマイノリティに関するイベントでワークショップをしました。

実際にセクシャルマイノリティの方をお呼びして、その方たちが抱えている問題や感じていることをお話してもらいましたね。 

 

ほっしー
ほっしー

なるほど、重要なテーマですね。

内川さんはどうして性と生殖・AIDSのテーマに興味を持ったのですか?

 

内川龍之介
内川龍之介
男性と女性って、モノに対する視点とか考え方とか全然違うなと、高校生の時に感じたんですよ。

僕、高校の時に演劇部に入っていたんですが、男子と女子で色や動き、感情の表現の仕方が全然違うんですよね。

僕は看護学科なんですけど、今看護って女性社会じゃないですか。この女性社会の中に男性の視点を取り入れたらもっといい看護ができるんじゃないかと考えていて。

僕自身としては、そのためにも男性女性の視点を明らかにしたいなと思い、性と生殖・AIDSというテーマを選びました。

活動をしているうちに、セクシャルマイノリティという人たちの存在を知って、「あれ、男女だけじゃないぞ?」となって()

男女の間や、様々な所にある性を知り、もっと良識を広げたいなと考えています。

 

ほっしー
ほっしー
演劇部時代の経験が今の考えに影響を与えているのは面白いですね。

内川さんは、男性看護師にしか出来ないことって何だと思いますか?

 

内川龍之介
内川龍之介
男性看護師は、精神病棟など体力が必要な分野に需要があるんですけど、僕としてはそれだけじゃないな、というのを感じています。

女性に母性があるように、男性にも父性があるんじゃないかな、と。精神面で支えていける男性看護師が増えていったらいいなと思います。

 実際、最近は男性の患者さんでも、女性の看護師さんは恥ずかしいので男性がいいです、という人もいるみたいです。

 

印象に残っている活動

 

ほっしー
ほっしー
今までの活動で印象に残っていることを教えてください。

 

内川龍之介
内川龍之介
「日本総会」という、全国から興味関心の異なる人たちが一斉に集まるイベントがあるんですよ。300人くらいの医療学生や医療に興味を持っている学生が東京のオリンピックセンターに集まるんです。

お医者さんの講演を聞いたり、「ハッカソン」をしたりします。「ハッカソン」とは、ある課題についてグループごとに施策を出し合い、そのよしあしを競い合うというものです。また、夜には仮装をして交流会もしました。

他の地域の学生たちがどんな活動をしているのかを知ることができて、とても刺激的でした。自分の考えを叩き合えたりするのがすごく楽しいんですよ。

IFMSAって、「自分はこういう医療がしたい」とか「もっとこうなったらいいと思う」とか、ぼんやりとした理想でも語ることが許される場だと思っています。夢を語れる場所、ですね。

 

ほっしー
ほっしー
「夢を語り合える場所」って素敵ですね!それも他県の学生と語り合える機会は貴重な体験ですよね。

内川君は東京のイベントに行ったり、全国規模のイベントの運営に携わったりと、フットワーク軽いですよね。

 

内川龍之介
内川龍之介
最近は感覚が麻痺っちゃってるので、東京とかにもフイっと行っちゃいます。

特に医療系学生は社会に出たらもう社畜なので()。学生の内じゃないとフッ軽に動けないんですよ。だから、僕たちは「今を生きている」って感じですね。

 

現在力を入れている活動

 

ほっしー
ほっしー
現在力を入れている活動を教えてください。

 

内川龍之介
内川龍之介
僕は、多くの人に外の世界に出て行って欲しいと思うんですが、北陸から東京のイベントに行くってやっぱり遠いと思うんですよ。だから、まず北陸でイベントを開催したいと思っています。

今具体的には3つのイベントを計画しています。

1つ目として、アーユルヴェーダというインドの医療と日本の禅とをコラボさせたイベントを福井でする予定です。アーユルヴェーダとは、病気を治すだけじゃなくて、死生観に対しても理解を深める医療です。

医療系学生って、忙しいので中々自分と向き合う時間が取れないんですよ。でも、実際現場に出ると、患者さんだけじゃなくて自分たちのことも考えなきゃいけない。だからこのイベントは、医療者側の人間の気持ちを整理する時間にしたいなと思っています。

 

ほっしー
ほっしー
なるほど、医療と非科学的なものである禅を融合させるというのは面白いですね。

 

内川龍之介
内川龍之介
2つ目は、金沢でLINEスタンプづくりをするイベントです。自分の細かな気持ちを表現できるスタンプをみんなで作ろうと考えています。

スタンプをみんなで作る過程で、そのスタンプに対する感情や、気持ちのすれ違いに気づけたらいいな、と考えています。

最初はSNSの炎上とかすれ違いとかで鬱になってしまう人いるよね、という話から始まりました。自分たちの身近な所でも、LINEスタンプの誤認識で会話がすれ違うときがあるなと感じ、このイベントを企画しました。

 

ほっしー
ほっしー
なるほど、まさに「Think Globally, Act Locally」ですね。

 

内川龍之介
内川龍之介
そして3つ目なのですが、東海信州支部とコラボして、プレゼンについて学べるイベントを企画しています。

IFMSAのイベントでプレゼンを学ぶ合宿があって、そこで学んできたことを地域の人にも還元したいな、と思っています。

大学でプレゼンをする場面って多いけど、プレゼンについて学ぶ機会ってないじゃないですか。また、医療分野では患者さんに説明する機会が多くあるので、そこでも役立てることができるんじゃないかなと思っています。

 

最後に

 

ほっしー
ほっしー
最後に、この記事を見ている皆さんにメッセージをお願いします。

 

内川龍之介
内川龍之介

学生は、もっと自分のことを表現したらいいんじゃないかなと思います。

ぼんやりでも自分のやりたいことを持っている人、今いるコミュニティに窮屈感を感じている人、はっきりとした夢を持っていない人は、頑張って1歩を踏み出してみてください。きっとその1歩を踏み出したら世界が広がると思います。

IFMSAは活動として色んなテーマを持っているので、IFMSAに関わったら何か自分の気になるテーマが見つかるんじゃないかな、と思います。僕は色んな人に自分の視野を広げて欲しいし、そういった人が増えるように精いっぱい努力していきたいと思います。 

 

内川さん、インタビューに答えていただきありがとうございました!

 

 

内川さんは「男女の視点や考え方についてもっと知りたい」という想いが明確にあって、それを実際に行動に移していることが素晴らしいと感じました。

IFMSAは夢や理想を語れる場所だ」と話す姿が生き生きしていて、ステキだなと思いました。

医療系学生だけど、自分の身の回りのコミュニティだけでなく、もっと外の世界にも飛び出してみたいという想いを持っている人は、IFMSA-Japanのイベントに参加してみるのはいかがでしょうか。

 

 

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