学生取材

【取材】買い物にフェアトレードという選択肢を『KuLOs』

こんにちは、TAZUNA学生取材ライターのほっしーです。

今回は、金沢大学を拠点にフェアトレード推進活動推している「KuLOs(クロス)」さんを取材しました!

 

KuLOsは、フェアトレード商品の販売を通して、フェアトレードの魅力を伝えている団体です。地域の国際系のおまつりや金大祭などに毎年出店しています。

 

この記事は

  • 国際協力に興味がある学生
  • フェアトレードに興味がある学生
  • 社会の仕組みについて興味がある学生

に有益な情報を届けられたらと思います。

 

インタビューに答えて頂いたのは、KuLOs代表の羽地夕夏さんです。

 

羽地夕夏さん

金沢大学国際学類の3年生。フェアトレード推進サークルKuLOs現代表。晴れた日は音楽を聴きながらチャリにのって本屋と古着屋とパン屋さんにいきます。

 

今回は、KuLOsの活動内容から活動に参加したきっかけ、フェアトレードに対する想いまで様々な内容をお聞きしました。

国際協力やフェアトレードに興味がある方は、是非お読みください!

 

KuLOsってどんな活動をしているの?

 

ほっしー
ほっしー
こんにちは。早速ですがKuLOsはどのような活動をされているのですか?

 

羽地夕夏
羽地夕夏

イベントでフェアトレードの商品を販売することが主な活動です。

フェアトレードの服や雑貨を販売している「コミュニティトレード アル」、自然食品を取り扱う「のっぽくん」、フェアトレードチョコの「ラブロータス」といったお店から商品をお借りして委託販売させてもらっています。

イベントの他にも、12月から2月にかけて、生協にピープルツリーという会社のフェアトレードチョコレートを置かせてもらっていますね。

この活動を通して、身近な買い物という行動が国際協力につながる、ということを多くの人に知ってもらえたらと嬉しいです。

イベント出店が主な活動ですが、他にも自分たちでイベントを開いたり、商品についての勉強会をしたりしています。

去年はフェアトレードに対して熱意をもって活動されている「のっぽくん」社長さんをお招きし講演会をしました。

 

 

ほっしー
ほっしー
生協で売っているフェアトレードのチョコ、私も買ったことあります!

フェアトレードの仕組みについて教えてください。

 

羽地夕夏
羽地夕夏
例えば、スーパーで売っている板チョコって1枚100円くらいで買えますが、それに対して私たちが生協で売っているピープルツリーのフェアトレードのチョコって400円弱するんです。

この安いチョコの裏側には、違法すれすれで労働者を安く働かせている、という現状があります。そして労働者には、賃金が安い子どもたちも多く含まれています。

フェアトレードは、「これくらい働いたらこれくらいの金額を貰えるよね」という当たり前の金額を払っているだけのことです。

 

ほっしー
ほっしー
板チョコが100円で買えるって私たちにとって当たり前なことだけど、実は当たり前ではないんですね……。

 

羽地夕夏
羽地夕夏
もちろん、フェアトレードの商品は高いから買いたくない、という気持ちもすごく分かります。買い物にまで国際貢献しなきゃ、と思っていたら息が詰まっちゃいますし。

私は買い物をするとき「フェアトレードだから買う」というよりは「好きなものはずっと好きであり続けたい」から、フェアトレードのものを選んだりしています。自分の好きなものが地球を悪くしているものだと嫌ですから。

フェアトレードは、「世界にとって良いものだから買ったほうがいい」というものではなくて、あくまでも買い物の選択肢の1つとして捉えてもらえたらいいなと思います。

 

ほっしー
ほっしー
フェアトレードといえばチョコレートのイメージが強いですが、どのような商品があるのですか?

 

羽地夕夏
羽地夕夏
フェアトレードの商品は、有名なチョコレートの他にも砂糖やコーヒー、服にクレヨンまでいろいろなものがあります。

かつて西欧諸国が奴隷労働として植民地の人々に砂糖やチョコを作らせており、その名残で今でもそれらが安く売り買いされています。

この安いチョコの裏側にある現実をどうにかできないか、ということでフェアトレードが生まれました。

 

KuLOsの活動について

 

ほっしー
ほっしー
どのようなイベントでフェアトレード商品を販売しているのですか?

 

羽地夕夏
羽地夕夏
基本的には、国際交流祭りや県民フェスタ、金大祭などに出店しています。

国際交流祭りや県民フェスタは国際系に興味がある人が多くやってくるので、フェアトレードに関心をもってくれる人が多いです。

一方金大祭では、学生はほかの食べ物の屋台などにばかり行ってしまうので、なかなかフェアトレードに関心を持ってもらうのが難しいですね。

 

ほっしー
ほっしー
どのような種類の商品を売っているのですか?

 

羽地夕夏
羽地夕夏
チョコ、コーヒー、黒砂糖、クッキーなどを売っています。

白い砂糖は一般には多く流通しているのですが、身体を冷やしてしまうなど、あまり良いものではありません。

 

それに対して黒砂糖はミネラルもたっぷり詰まっていて身体に優しいのが特徴です。

私たちが売っているクッキーは、そんな身体に優しいフェアトレードの黒砂糖を利用した、乳製品不使用のオーガニックのクッキーです。

味も、他のクッキーと比べて穀物の味がしっかりしてとっても美味しいです!出店した時も、このクッキーがよく売れました。

 

KuLOsに参加しての変化

 

ほっしー
ほっしー
KuLOsのメンバー構成を教えてください。

 

羽地夕夏
羽地夕夏
現在金沢大学の2~4年生で構成されていて、人数は20人ほどです。

KuLOsは金沢大学国際学類の公認サークルなのですが、国際学類以外のメンバーも多くいます。

 

ほっしー
ほっしー
羽地さんはなぜKuLOsに入ったのですか?

 

羽地夕夏
羽地夕夏
何か国際系のサークルに入りたいと思っていて、フェアトレードという単語に惹かれてKuLOsに入りました。

知っている先輩が入っていたというのもあります。もともとフェアトレードに対して深い興味があったわけではないですね。

 

ほっしー
ほっしー
KuLOsに入ってから羽地さんの中で何か変化はありましたか?

 

羽地夕夏
羽地夕夏
単純にフェアトレードに関する知識は増えました。

また、KuLOsの活動をしていく中で、「フェアトレードのすべてがいいものではない」と思うようになりました。

最初は、児童労働でできた商品を買うのは「いやだな」と思っていましたが、今はそんなに厳しく考えなくてもいいかなと思っています。

企業が自分たちの会社のイメージをあげるために、フェアトレードを利用している、なんてこともあります。

意外に思うかもしれませんが、牛丼チェーンの「すき家」も現在フェアトレード商品に手を出しています。牛丼のメニューの隅にちょこんとフェアトレードのコーヒーが載ってるんです。

安いものを食べたくてすき家に来ているお客さんが、フェアトレードのコーヒーを買うなんて私は思えません。すき家でフェアトレードのコーヒー買うのは私くらいです(笑)

それに、もしコーヒーが売れなくて農場が経営できなくなたら、それこそ本末転倒です。

企業価値をあげることは大切だけど、そればかりになってしまっているものは世の中にはたくさんあります。

フェアトレードだからいい、じゃなくて、その中の人たちがどんなことを考えているのかにもっと目を向けたいと思います。

 

印象に残っているイベント

 

ほっしー
ほっしー
印象に残っているイベントはありますか?

 

羽地夕夏
羽地夕夏
新入生歓迎会で、新入生と一緒に「国際手巻き寿司」をしたことです。フェアトレードのごまを酢飯に振りかけ、各国の地域料理を包んでいただきました!

実は日本のごまの自給率は0.1%ほどでとても低く、いつも私たちが食べているごまのほとんどは、中国などから安く輸入されたものなんです。

 

 

羽地夕夏
羽地夕夏
包む料理はチリコンカン、チャナマサラなど一風変わったものを用意しました。

チリコンカンはメキシコ料理で豆とひき肉をトマトで煮込んだもの、チャナマサラはインド料理でひよこ豆を使ったカレーです。

特にチリコンカンは新入生にも人気で嬉しかったです。

 

ほっしー
ほっしー
わー美味しそう!!私も食べたいです!!

 

KuLOsの今後の活動について

 

ほっしー
ほっしー
今後の活動内容を教えてください。

 

羽地夕夏
羽地夕夏
まだ企画段階なのですが、フリーペーパーを作る予定です。

フェアトレードの商品はもちろんなのですが、それ以外にももっと身近に買える、人や地球にやさしい商品を紹介する図鑑のようなものを作ろうと思っています。

フェアトレードのものを買う時と自分の好きなもの買う時って選ぶ価値基準が違うと思うんです。好きなものは美味しいから買うし、可愛いから買う。

対してフェアトレードを買う時は、社会貢献的な側面が強いと思います。だから、ボランティアなどの分野に興味がない人にフェアトレードの良さを伝えることはハードルが高いんです。

そこで、コンビニなどで手軽に買え、無添加で体にもいい、地球にも優しい商品があることを伝えていきたいです。

それと同時にコンセプトがしっかりしたフェアトレード商品を伝えていけたらいいかなと思っています。

 

ほっしー
ほっしー
確かに、いつもより「少しだけ」地球にも人にも優しい商品を買うのであれば、ハードルが低くて行動に移しやすそうですね!

最後に、この記事を見ている皆さんにメッセージをお願いします。

 

羽地夕夏
羽地夕夏
団体に入るときは、自分のステップアップのためにやるのもいいけど、やはり単純に楽しそうなことをやるのがいいんじゃないかと思います。

私にとってフェアトレードは、社会の裏側を見ることができるものでもあります。それが、私の好奇心を掻き立てるから好きなんです。

団体の中核をなす活動に対して興味があれば、あとは何でもできると思います!

 

 

KuLOsの羽地夕夏さん、インタビューに答えていただきありがとうございました!

 

 

KuLOsの活動内容からフェアトレードの実態まで、様々なお話を聞かせていただきありがとうございました!

フェアトレードに対して真摯に向き合っているんだな、と感じ尊敬しました。

フリーペーパーの出版を楽しみにしています!

 

 

 

国際貢献に興味がある人も、そうでない人も、フェアトレードを買い物の一つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか?

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